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2025.05.26BLOG

DX担当者のテクノロジーハラスメント問題

「DX推進の裏にテクノロジーハラスメントあり」

 

テクノロジーハラスメント(以下、テクハラ)とは、「IT知識の高い人が不遜な態度を取ったり、意図的に専門用語で話し続けたりすること」です。

経営者としては、DXを推進するために、そのスキルを持った人を高い経費を払って中途採用したものの、社内でDXに長けた人がその人しかいないとなると、大抵既存社員との軋轢が起きます。昨今、急に「今いる社員との関係がうまく行かない」そんなご相談を受けることが大変多くなっています。

既存社員は「DXが重要と言うのは分かっている。でも、なんで上から目線で言ってくるんだ!テクハラだ!もうやってられない。」と言うし、DX推進担当者は、「このシステムの導入は社長の肝入りなのに、なんでみんなは動いてくれないんだ!これは逆テクハラだ!」と社長に訴えてくる。

これでは、社員同士の対立になり、DXどころではなくなってしまいますね。

では、経営者は、導入時にどうすればよいか?

1.明確なビジョンと戦略を示す

  • DXの目的や達成すべき成果を明確に定義し、社員全員が共有する目標を設定します。さらに、戦略を示すだけでなく、具体的なプロジェクト、実行手順、そして明確なタイムラインを計画し、各段階ごとに達成すべき目標と評価基準を設定し、進捗を定期的にレビューできる仕組みを作ります。決して、DX担当者に丸投げしてはいけません!!

2.オープンなコミュニケーションの場を作る

  • DX推進に対する情報を全社で共有できる環境を整備し、ミーティングやワークショップ等の意見交換の場を定期的に持ちます。また、組織横断的なプロジェクトチームを設置し、従業員が協働できる仕組みを作ります。その際に、DX推進担当者をPJリーダーにすると問題が起きやすいので、総務部長など組織を俯瞰して見れる立場の役職者を選ぶと良いでしょう。
  1. 全員がスキルアップできるような支援
  • DXに必要な知識を習得するための研修プログラムを充実させると同時に、DX推進における役割や昇進の基準、評価認定を明確にし、従業員が将来的なキャリアビジョンを描けるよう支援します。

4. 経営層のコミットメントと現場サポート

  • トップダウンの支援は重要です。現場からの意見や問題点を迅速に収集・分析し、改善策を実施する仕組みを整えることで、継続的な改善と信頼関係の構築を促進します。

以上のことを整備して、DX推進者に過度の責任と権限を与えず、組織の一員として動くことを、採用時に念を押すことも重要です。

 

ハラスメント予防コンサルタント

白石恵美子

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